代表挨拶

KUroki yuki

「孤育て」をなくしたい。

その想いをカタチにしたのが、私たちの「おかあさん学校」です。

子育てをはじめて15年が経ちました。

お母さんになったばかりの頃、本当によく泣きました。

高い理想を掲げて、子育てを始めたものの、思うようにいかないことの連続。それがストレスとなり、親子して原因不明の病気もたくさんしました。

家にこもればワンオペ育児と閉塞感、外に出れば泣き声やベビーカーの邪魔もの扱い。そんな状況に出くわす度に、私の心は疲弊し、母親としての自信は益々なくなっていく・・・そんな毎日でした。

 

子育てを始めてからわかったことは、子どものことを何にも知らなかった、ということでした。なぜ泣いているのか、なぜ泣き止まないのか、どうしたいのか。言葉で表現できないわが子の感情を読み取ることが、こんなにも難しいとは思ってもいませんでした。

 

私は子育てを完璧にこなそうとしていたのかもしれません。

今ならわかります、そんなこと出来るはずがない、出来ないのが当たり前だということを。なのに私はいつも「子どもの責任は私にある、だから私が頑張らないと!私が子どものことを一番理解していないといけない」とどこか力が入りすぎて、いつも疲れていたように思います。

 

そんなとき、ふと街で出逢ったおばちゃんが声をかけてくれました。「子育て大変やろ。ようがんばってるな、無理せんとな、上手に手を抜くんやで。今は大変かもしれんけど、だんだん手もかからんようになってくるからラクになるよ。お母ちゃんが倒れんようにね!」とか、「かわいらしい子やなあ!お母ちゃんの愛情いっぱいもらってるんやね!」とか。バスで隣になったおじちゃんにずっと相手してもらったり、「この子たちの未来が幸せだったらいいなあ」と電車で隣になった戦争を経験した90歳近くのおじいちゃんに幸せを本気で願ってもらったり。私が癌の疑いありということで担当してくれた女医さんには「お母さん、毎日本当によく頑張ってきたんだね。」と診察室のドアを開けた瞬間に、そう声をかけてもらったり・・・。

見ず知らずの人の優しさに助けてもらったこと、本当によく頑張っていた過去の私。思い出しても泣けてきます。

 

子育てが「孤育て」と言われ始めてずいぶん経ちました。私のところには、そんな苦しい現状を助けてほしいとご相談を頂く事があります。また、海外での子育てを経験した知人によると「日本は子育てがしづらい国、赤ちゃんが歓迎されない国」だと言います。

そんな悲しいことがあるでしょうか。

 

赤ちゃんが歓迎されない国の未来なんて、あるのでしょうか。「孤育て」をなくしたい。子育てが歓迎され、子どもがイキイキできる社会であってほしい、そんな願いから約15年間、自宅を中心に活動を続けてきましたが、2019年「おかあさん学校」として大きな一歩を踏み出しました。

血のご縁はなくても、地のご縁で、子どもたちをみんなで育てていける環境を作りたい。お母さんが緊張することなく、安心して子育てできる居場所を作りたい。

 

子育てに完璧なんて求めなくていいんです。孤独に耐えながらお母さん一人で頑張らなくていいんです。怒っちゃうことも、時に手を出してしまうこともあるかもしれない、そんな自分を責めてしまうこともあるかもしれない。

 

でもどうか、一人で苦しまないでほしい。そんな苦しい気持ちも分かち合える、仲間、居場所が「おかあさん学校」には存在します。

私の子育て15年も紆余曲折色んなことがありました。今もなお、子育て真っ只中ではありますが、新米ママや子育てに悩みを抱えているママたちの支えになれることを心から嬉しく思っています。

 

大丈夫。大丈夫。

あなたは本当によく頑張ってる!!

かつての私のように子育てを頑張ってるママたちに、次は私がそう声をかけ、支えていくと決めています。

 

愛しきママと子どもたちの笑顔と幸せを、心から願っています。

 

おかあさん学校 代表 黒木ゆき